初めましてが始まった。
本当に隙間の隙間だった。
例年にない台風の発生率と強大さに今も尚、各地で爪痕が残っている
今年の夏はプールや海に行くチャンスがほぼ皆無だったのだ。
週に1日しかない休みだからそれだけでも7月、8月の2ヶ月間で計算すれば
夏を満喫するチャンスは8日間。
お盆にとんぼ返りで実家に帰ったり暑苦しい髪を切ったり何にもやる気が起きなくてぐーたらなんかしていたらいつの間にか8月最後の休みになってしまった。
「パパ、プール連れてって。」
外で超健康的に遊びまわってチョコボールみたいな顔でニコニコしている今年中学1年生の一人娘の誘いに二つ返事でOKを出した。
台風の隙間の隙間、奇跡的に晴れた平日の火曜日、稲毛海浜プールに繰り出したのだった。
夏のプールは好きだ。
晴れていれば晴れているほどノスタルジックな気持ちになる。
キラキラ眩しい水面と鼻にツンとくる塩素の匂い。
休憩タイムに地面に這う蟻を水攻撃で溺れさせる無邪気だけど残酷な行動。
夏のプールはすぐに小学生だったあの頃に俺を引き戻す。
あの狭い世界はとても広かった。
バスで20分ほど揺られた先にある市営プールに行くことさえも大冒険だったし、ちょっと暗くなってから家に帰ることもドキドキだった。
思考の円グラフの中に不安はほとんどなくてワクワクと目の前の楽しさがその全てだった。
今、目の前にはあの頃の俺の感性を絶賛体験中の娘がいて、下手くそなクロールをこれ見よがしに自慢している。
頭の中では秦基博の「プール」が流れていてノスタルジックな気持ちを加速させている。
夏のプールは俺にとってそんな魅力を持っている。
また、来年もそんな気持ちを味わいにプールへ行きたい。
初めまして。静玄です。
こんなダラダラ書くことは滅多にしないようにしてタイムリーに興味があることをを綴っていきたいと思います。
暇すぎて死にそうな時にみてください。